髙山 辰雄 版画

2026.7.7

髙山 辰雄 版画

こちらは、髙山辰雄による版画作品で、静けさの中に人物の気配をすっと浮かび上がらせる、たいへん品のある一枚です。細い線だけで構成された画面なのに、人物たちの距離感や空気まで伝わってくるのが魅力ですね。

髙山辰雄は、写実を追いかけるというより、人の存在そのものの気配を見つめる画家として知られます。この版画もまさにその持ち味がよく出ていて、派手な色や強い構図に頼らず、線の呼吸だけで静かなドラマをつくっています。

中央に寄り添うように立つ人物群は、華やかな場面というより、どこか祈りや沈思を思わせる雰囲気があります。顔や衣の輪郭は簡潔ですが、その簡潔さがかえって余韻を生み、見る人それぞれに物語を想像させてくれます。

額装も落ち着いた金縁で、作品の繊細さをきれいに引き立てています。壁に掛けると空間がすっと整い、和室にも洋室にも自然になじむタイプの作品です。

骨董店の目で見ると、この版画は大きく主張する作品ではありませんが、長く付き合うほど味わいが増す、まさに髙山辰雄らしい上質さがあります。

江戸後期 古伊万里赤絵小皿 十客

2026.1.17

このセットの醍醐味は、何と言っても十客揃いの統一感にあります。江戸後期の古伊万里は、色合いや文様が個々に微妙に異なるのが魅力ですが、ここでは全体として調和が取れ、まるで一つの絵巻物のように美しく並びます。赤絵の鮮やかな発 […]
江戸後期 古伊万里赤絵向付け七客

2026.1.17

なんとも晴れやかな赤絵の色合いですね。たっぷりと盛られた鉄赤に、金彩や染付を交えた絵付けは、まさに江戸後期・古伊万里の真骨頂。器肌いっぱいに文様が展開していて、食卓に並べた瞬間、その場の空気をふわっと華やかにしてくれます […]
ミューラー兄弟(Muller Freres Luneville)のランプ

2025.11.27

今回は「Muller Frères Luneville(ミューラー兄弟・リュネヴィル)」のアール・デコランプの魅力を、たっぷりとご紹介いたします。 まず目に飛び込んでくるのは、ミューラー兄弟ならではのガラスシェードの美し […]
「ひるまえとんぼテレビ」出演

2025.11.24

この度、古美術万集の店主が、CTBメディアの「ひるまえとんぼテレビ, あの町この町ころころミッション」の取材を受けました。番組では、当店に並ぶ品々の魅力と、古美術に対する店主の情熱が紹介されました。 番組では、店主の古美 […]
李朝後期鉄絵草花文大壷【SOLD OUT】

2025.10.5

この大壷は、朝鮮王朝(李朝)後期に焼かれたもので、質朴で力強い美を持つ李朝陶磁の真髄を体現した逸品です。堂々たる胴張りのフォルム――素朴ながら、どこか静謐な存在感を感じます。手に取ると、重量感とともに歴史の厚みさえ伝わっ […]
大正期眠り猫置物【SOLD OUT】

2025.10.4

この作品を前にすると、思わずこちらも穏やかな気持ちになりますね。ふっくらとした体を丸め、静かに眠る猫の姿。大正期特有の柔らかな造形と素朴な彩色が相まって、まるで時が止まったかのような安らぎが漂っています。 白磁のようなマ […]
大正期招き三毛猫置物

2025.10.4

この三毛の招き猫、なんとも愛嬌がありますね。素朴ながらもどこか穏やかな表情、そして右手をゆったりと上げたその姿 ― 古き良き日本の商家や料亭の店先を思い起こさせます。大正期らしい彩色と柔らかな造形に、時代の温かみがしっか […]
江戸後期薩摩平佐焼三つ巴獅子置物

2025.10.4

この圧倒的な存在感。三体の獅子が渦を巻くように絡み合った造形は、まるで力と守護のエネルギーがひとつに結ばれたかのよう。平佐焼特有の豊かな釉薬表現が生きており、紫や水色、黄の発色が絶妙なバランスで溶け合っています。まさに、 […]
松本正雄「鉄線鶴首」ガラス花瓶【SOLD OUT】

2025.8.22

まず、この花瓶の美しいフォルムにご注目ください。しなやかに伸びた首元――その形から“鶴首”と呼ばれるこの意匠は、日本の伝統的な花入れの中でも特に気品ある佇まいです。どっしりと丸みを帯びた胴から、きゅっと繊細に伸び上がる首 […]

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