大正期眠り猫置物

2025.10.4

大正期眠り猫置物

この作品を前にすると、思わずこちらも穏やかな気持ちになりますね。ふっくらとした体を丸め、静かに眠る猫の姿。大正期特有の柔らかな造形と素朴な彩色が相まって、まるで時が止まったかのような安らぎが漂っています。

白磁のようなマットな質感に、首元の紅色の布飾りがアクセントとして映えています。この控えめで上品な色使いが、大正時代の美意識をよく表しています。華美になりすぎず、それでいて十分な存在感。職人の優れた感性と観察眼が感じられる逸品です。

猫の寝姿は、古来より「平安」「福を招く安息の姿」とされ、縁起の良いモチーフとして親しまれてきました。特にこの時代のものは、実用品というより“癒やし”や“守り”の象徴として作られた芸術的な置物が多く、この眠り猫もその系譜にあります。

大正ロマンの香りを残すこの作品は、見る人の心をふっと和ませ、現代の空間にも自然に溶け込みます。寝室や玄関、書斎などにそっと置けば、空間がまるでやさしい静寂に包まれるようです。

骨董好きの私から言わせていただくと、この眠り猫は時代の優しさと祈りを宿した“癒やしのかたち”。静けさの中に温かさを感じる名品です。じっくりとその穏やかな寝顔を眺めながら、大正の息づかいを感じてみてください。

李朝後期鉄絵草花文大壷

2025.10.5

この大壷は、朝鮮王朝(李朝)後期に焼かれたもので、質朴で力強い美を持つ李朝陶磁の真髄を体現した逸品です。堂々たる胴張りのフォルム――素朴ながら、どこか静謐な存在感を感じます。手に取ると、重量感とともに歴史の厚みさえ伝わっ […]
大正期眠り猫置物

2025.10.4

この作品を前にすると、思わずこちらも穏やかな気持ちになりますね。ふっくらとした体を丸め、静かに眠る猫の姿。大正期特有の柔らかな造形と素朴な彩色が相まって、まるで時が止まったかのような安らぎが漂っています。 白磁のようなマ […]
大正期招き三毛猫置物

2025.10.4

この三毛の招き猫、なんとも愛嬌がありますね。素朴ながらもどこか穏やかな表情、そして右手をゆったりと上げたその姿 ― 古き良き日本の商家や料亭の店先を思い起こさせます。大正期らしい彩色と柔らかな造形に、時代の温かみがしっか […]
江戸後期薩摩平佐焼三つ巴獅子置物

2025.10.4

この圧倒的な存在感。三体の獅子が渦を巻くように絡み合った造形は、まるで力と守護のエネルギーがひとつに結ばれたかのよう。平佐焼特有の豊かな釉薬表現が生きており、紫や水色、黄の発色が絶妙なバランスで溶け合っています。まさに、 […]
松本正雄「鉄線鶴首」ガラス花瓶

2025.8.22

まず、この花瓶の美しいフォルムにご注目ください。しなやかに伸びた首元――その形から“鶴首”と呼ばれるこの意匠は、日本の伝統的な花入れの中でも特に気品ある佇まいです。どっしりと丸みを帯びた胴から、きゅっと繊細に伸び上がる首 […]
高橋誠「色絵金彩野鳥図」蓋物【SOLD OUT】

2025.8.21

蓋と胴全体に描かれた生き生きとした野鳥の姿。春の訪れを感じさせる桜と、枝にとまる可憐なメジロ、そしてやさしいタッチで表現された草花。それぞれが丁寧に描かれ、自然への愛情と詩情あふれる世界が見事に表現されています。 縁には […]
松本正雄「小判草」ガラス棗【SOLD OUT】

2025.8.21

柔らかな乳白色のガラスに、瑞々しいグリーンで繊細に表現された小判草(こばんそう)の意匠。松本正雄氏は、日本を代表するガラス工芸家であり、自然の息吹をそのまま閉じ込めたかのような美しい作品を生み出す名人です。 このガラス棗 […]
古銅鍍金文殊普賢菩薩一対

2025.7.29

古銅鍍金文殊普賢菩薩一対入荷しました。高さ約98cmの大きさです。 この二体は、それぞれ文殊菩薩(もんじゅぼさつ)と普賢菩薩(ふげんぼさつ)の像であり、中国や日本の古仏像の世界では一対で祀られることが多い存在です。文殊菩 […]
ロイヤルコペンハーゲン・ブルーフルーテッド フルレース プレート【SOLD OUT】

2025.7.10

Royal Copenhagenロイヤルコペンハーゲン ブルーフルーテッド フルレース プレートを入荷しました。これらは、ロイヤルコペンハーゲンの数あるシリーズの中でも、とりわけ豪華絢爛な「ブルーフルーテッド フルレース […]

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