Royal Copenhagen
ロイヤルコペンハーゲン・フローラダニカ コーヒーカップ&ソーサーを入荷しました。
この「フローラダニカ」というシリーズ、ただ者じゃありません。1790年、デンマーク王室が、当時ヨーロッパで絶大な影響力を持っていたロシアの女帝エカテリーナ2世への贈り物として、12年もの歳月をかけて作り上げた、まさに“世界一豪華なディナーセット”の一角を担う逸品なんです。
名前の「フローラダニカ」は“デンマークの植物”という意味で、実際にデンマークの植物図鑑をもとに、1点1点違う草花が手描きで描かれています。しかも、花の絵付けと金彩の縁取り、それぞれ専門の職人が分担して仕上げるという、贅沢極まりない工程!そのため裏のバックスタンプには、2人のペインターのサインが入ることもあるんですよ。
このカップ&ソーサー、手に取るとまずその軽やかな白磁の質感、そして金彩と繊細な植物画の美しさにうっとりします。まさに、王侯貴族の気分。しかも、描かれている植物は2600種以上にも及び、同じ柄はふたつとない“一期一会”のコレクション性も大きな魅力です。
歴史的にもドラマがありまして、エカテリーナ2世が完成前に亡くなってしまい、結局このセットはデンマーク王室に納められました。その後も王室の晩餐会などで使われ、今なお世界三大ディナーサービスのひとつとして君臨しています。
骨董好きの私から見ても、フローラダニカのコーヒーカップ&ソーサーは、芸術性・歴史・希少性のどれをとっても超一級品。もし店頭で見かけたら、ぜひ手に取って、その重みと美しさを味わってください。コーヒータイムが、まるで宮廷の晩餐のような特別な時間に変わりますよ!
何か気になることがあれば、どんどん聞いてくださいね。