いらっしゃいませ!こちらは、日東オールドノリタケの戦前ランプシェードでございます。白磁のやわらかな器面に、紅葉のようにも見える大ぶりの葉が鮮やかに舞い、古き良き時代の洒落た空気をそのまま閉じ込めたような一品です。
まず目を引くのは、潔いほどの構図の良さです。余白をたっぷり残した白い地に、赤から橙へと移ろう葉が大胆に配され、少ない要素で強い印象を残します。ここに戦前オールドノリタケらしい、上品で洗練されたデザイン感覚がよく表れています。
シェードとして灯を入れれば、絵付けの赤がふわりと浮かび上がり、昼の静かな表情とはまた違う、柔らかく温かな光を楽しめます。消灯時はオブジェとして、点灯時は空間を彩る照明として、二つの顔を持つのも魅力です。
日東オールドノリタケは、国内外で愛された時代の美意識を伝える存在で、量産品とは異なる趣があります。こちらのシェードも、実用の中に美を宿した、まさに“飾ってよし、灯してよし”の逸品と言えるでしょう。
骨董店の目から見ても、このランプシェードは派手すぎず、しかし確かな存在感を持つ好例です。空間にひとつ置くだけで、昭和初期のモダンな雰囲気がすっと立ちのぼります。
