ミューラー兄弟(Muller Freres Luneville)のランプ

2025.11.27

{{brizy_dc_image_alt entityId=

今回は「Muller Frères Luneville(ミューラー兄弟・リュネヴィル)」のアール・デコランプの魅力を、たっぷりとご紹介いたします。

まず目に飛び込んでくるのは、ミューラー兄弟ならではのガラスシェードの美しさ。乳白色の地に、柔らかなブルーやグリーン、ピンクが溶け合うように広がり、点灯するとまるで水面に映る夕暮れ空のような幻想的な光を放ちます。シェードには「Muller Frères Luneville」の銘が刻まれ、フランス・ロレーヌ地方の名工房で作られた本格的なアール・ヌーヴォー/アール・デコ期の逸品であることを物語っています。

シェードを包み込むアイアンスタンドも見どころです。しなやかに弧を描くフレームの中央には、手打ちで造形された花と蕾が立体的にあしらわれ、植物がランプをそっと支えているかのようなロマンチックな意匠。鉄の重厚感と有機的なフォルムが、ガラスの柔らかな光と見事に調和しています。ベース部分の打ち出し模様も細やかで、360度どこから見ても飽きさせない作りです。

点灯時と消灯時で表情が大きく変わるのも、このランプの大きな魅力。消灯時は落ち着いたアートピースとして、点灯すれば室内を優しい色彩で満たす光のオブジェとして、シーンに応じて違った楽しみ方ができます。ベッドサイドや書斎、サロンのコーナーライトとして置けば、一気にヨーロッパのアンティークサロンのような雰囲気に。

骨董好きの店長として断言できるのは、このミューラー兄弟のランプは「照明」であると同時に「芸術作品」だということ。100年近い時を経てもなお色褪せないガラスの美と、職人の手仕事が宿るアイアンワーク――その両方を一度に味わえる贅沢な一台です。ぜひ実物の光の表情をご覧いただき、その世界観にじっくり浸ってみてください。

ミューラー兄弟(Muller Freres Luneville)のランプ

2025.11.27

今回は「Muller Frères Luneville(ミューラー兄弟・リュネヴィル)」のアール・デコランプの魅力を、たっぷりとご紹介いたします。 まず目に飛び込んでくるのは、ミューラー兄弟ならではのガラスシェードの美し […]
「ひるまえとんぼテレビ」出演

2025.11.24

この度、古美術万集の店主が、CTBメディアの「ひるまえとんぼテレビ, あの町この町ころころミッション」の取材を受けました。番組では、当店に並ぶ品々の魅力と、古美術に対する店主の情熱が紹介されました。 番組では、店主の古美 […]
李朝後期鉄絵草花文大壷

2025.10.5

この大壷は、朝鮮王朝(李朝)後期に焼かれたもので、質朴で力強い美を持つ李朝陶磁の真髄を体現した逸品です。堂々たる胴張りのフォルム――素朴ながら、どこか静謐な存在感を感じます。手に取ると、重量感とともに歴史の厚みさえ伝わっ […]
大正期眠り猫置物

2025.10.4

この作品を前にすると、思わずこちらも穏やかな気持ちになりますね。ふっくらとした体を丸め、静かに眠る猫の姿。大正期特有の柔らかな造形と素朴な彩色が相まって、まるで時が止まったかのような安らぎが漂っています。 白磁のようなマ […]
大正期招き三毛猫置物

2025.10.4

この三毛の招き猫、なんとも愛嬌がありますね。素朴ながらもどこか穏やかな表情、そして右手をゆったりと上げたその姿 ― 古き良き日本の商家や料亭の店先を思い起こさせます。大正期らしい彩色と柔らかな造形に、時代の温かみがしっか […]
江戸後期薩摩平佐焼三つ巴獅子置物

2025.10.4

この圧倒的な存在感。三体の獅子が渦を巻くように絡み合った造形は、まるで力と守護のエネルギーがひとつに結ばれたかのよう。平佐焼特有の豊かな釉薬表現が生きており、紫や水色、黄の発色が絶妙なバランスで溶け合っています。まさに、 […]
松本正雄「鉄線鶴首」ガラス花瓶

2025.8.22

まず、この花瓶の美しいフォルムにご注目ください。しなやかに伸びた首元――その形から“鶴首”と呼ばれるこの意匠は、日本の伝統的な花入れの中でも特に気品ある佇まいです。どっしりと丸みを帯びた胴から、きゅっと繊細に伸び上がる首 […]
高橋誠「色絵金彩野鳥図」蓋物【SOLD OUT】

2025.8.21

蓋と胴全体に描かれた生き生きとした野鳥の姿。春の訪れを感じさせる桜と、枝にとまる可憐なメジロ、そしてやさしいタッチで表現された草花。それぞれが丁寧に描かれ、自然への愛情と詩情あふれる世界が見事に表現されています。 縁には […]
松本正雄「小判草」ガラス棗【SOLD OUT】

2025.8.21

柔らかな乳白色のガラスに、瑞々しいグリーンで繊細に表現された小判草(こばんそう)の意匠。松本正雄氏は、日本を代表するガラス工芸家であり、自然の息吹をそのまま閉じ込めたかのような美しい作品を生み出す名人です。 このガラス棗 […]

ご連絡

お気軽にお問い合わせ下さい

{{brizy_dc_image_alt imageSrc=

メールフォーム

{{brizy_dc_image_alt imageSrc=

営業時間:月〜土 9:30〜18:00

© copyright 2024 古美術万集