柔らかな乳白色のガラスに、瑞々しいグリーンで繊細に表現された小判草(こばんそう)の意匠。松本正雄氏は、日本を代表するガラス工芸家であり、自然の息吹をそのまま閉じ込めたかのような美しい作品を生み出す名人です。
このガラス棗は、茶道具としてだけでなく、美術工芸品としても非常に高い評価を受けています。表面には立体的に浮かび上がる小判草の葉と茎、それらが風に揺れる情景がありありと感じられ、ひとつひとつの造形が丁寧かつ伸びやか。グリーンから乳白へのグラデーションは、光の加減によって表情を変え、見ているだけで心が和みます。
蓋や胴には銀の縁取りが施され、小ぶりながらも上品な存在感。使い勝手もよく、茶入れとしてはもちろん、飾って楽しむにも最適です。手に取ると、現代の暮らしにも自然に溶け込む優美さと、作者の自然観察の眼差しを感じていただけると思います。
松本正雄のガラス棗は、伝統と現代感覚を巧みに融合させた逸品。美術品としても、茶道具としても、贈り物にも自信を持っておすすめできます。ぜひ店頭で、手に取ってその繊細な技巧とガラスの輝きをじっくりご覧ください。質問やご相談は、いつでも大歓迎です!